Design Your Future
未来はつくるからオモシロイ!
いま時代は、大きな転換期を迎えています。「情報化社会」から「コンセプチュアル社会」へ。
「答えのあった世界」から「答えがない世界」へ。その本質を見抜き、課題を創造的に解決していく「デザイン思考」が求められます。理性と感性の間を行き来し、ロジカルな左脳だけでなく、右脳を働かせ「観・感・勘」を生かす。そのような時代の「これから」をデザインしていかなければなりません。そのために必要なことは、価値基準の変化に対応することです。これまでは、効率性・生産性が求められ、知識の量・正確性・合理性が価値基準となっていました。しかし、科学・テクノロジーの進化により、人工知能・AIが誕生することで、これらの知識の量・正確性はコンピュータが代替し、知識を「記憶する」「蓄える」よりも、知識を「活用する」が、新たな価値基準となったのです。つまり、「何を学んだのか」ではなく、「学びをどのように活かすか」ということです。このような時代に対応するために必要な学校教育は、「主体性」をはじめとした「人づくり」です。知識もさることながら、思考力・判断力・表現力、さらには、創造性といったイノベーション・クリエイティブな要素を教育に落とし込まなければならないのです。授業・行事・学校生活、すべての面で、生徒の直観・感性に迫る教育を展開しなければならないのです。そのためには、これまで以上に、生徒一人ひとりに向き合わなければなりません。
令和の言葉には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている令和。ダイバーシティ社会である「いま」は、一人ひとりの「個」が尊重されている社会です。文部科学省では、個別最適化学習により、「誰一人取り残すことのない学び」が掲げられています。本校では、この「学び」は授業だけではなく、学校生活すべてにおいて、「個」を尊重し、一人ひとりにあった個別最適な学校教育を展開しています。100周年を迎えた本校は、生徒・教職員ともに、求心力(異質な価値観や文化の流入)と遠心力(多様な可能性の拡がり)を働かせ「創造する空間の場」とした学校づくりを目指していきます。そこでは、人間中心のイノベーション「ひとイノベーション」が起き、生徒にとって能動的で主体的な学びを獲得していくものだと確信しています。そして、その学びが、未来社会において、自らの力となり、未来を「自分の力」で切り開く人材になることを願っています。
学校長 二宮 庸介